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2006/06/28: "駅弁に旨いもの無し・・・東京駅の<幸福弁当>"

HappinessLunch (93k image)
私のBlogを覗いて、「なんだ、yaginuma.comは食物の話ばっかりじゃねえか。」と腹を立てた人がいるんだそうです。
不思議な人も居るもんですが、そんなヤツはどうでもよくて今日は不味い駅弁の話です。

山形への帰りは東京駅を12時8分に出る新幹線だったので、駅のホームで駅弁を買いました。
別に名前に惹かれた訳ではないのですが、見かけが一番無難そうだった<幸福弁当>にしてみました。
食ってみれば普通の標準的な駅弁の味、つまり不味いってこと。 福岡県八女産の筍を齧っても、人形町・魚久の銀鱈粕漬けを口に入れても別に幸福な気分にもならず、ましてや口福を味わうなどという奇跡は起きません。
「昔懐かしい」と自画自賛している竹篭(?)に入っていた<おしながき>なるものを見ると、これが凄い。 上記の銀鱈を筆頭に玉子焼きは築地の玉子焼き専門店<すし玉青木>の手作り。 この玉子焼きには「母の味を思い出せ。」という指導まで付いています。
この他にも野菜類は沢庵漬けに至るまで有機栽培ものばかり、ご飯は<契約栽培農家による秋田県産有機認証米 あきたこまち>を使ってるんだそうです。 このご飯は出色で、ふんわり感はまるで無く、べたべたしているくせに変に硬くて食べにくいんです。 ちょうど、冷めて固まりかけた出来損ないの餅だったらこんな感じかな?という食感でした。
一福団子、合鴨ロース焼き、渡り蟹真丈揚げなんてのも入っていたようなんですが、<おしながき>を読むまでは気付きませんでした。

ずいぶん長い間サラリーマンをして、ずいぶん沢山の出張があって、ずいぶん沢山の駅弁を食ったのですが、いまだかつて「これは旨い!」という駅弁に出会ったことがありません。 大阪新幹線駅で売っている<小鯛雀寿司>や<鯖の棒寿司>は好きで家族への土産にもしていましたが、他には印象に残っているものはありません。
<駅弁大学>なる言葉があるけど、どうして駅弁はあんなにも味に特色が無くてどれもこれもが実に見事に不味いんだろう?と不思議になります。
冷めているせいなんだろうか? 1,000円前後という価格設定(決して安くはない。)の問題なんだろうか? 食中毒を避けるための調理法と味付けのせいなんだろうか?
などとぼやきながらも、私にはトラウマのように駅弁に惹かれるものがあって「どうせ不味いんだろうなあ・・・。」とは予測しながらも心のどこかで一縷の望みをかけていて、ついつい買ってしまうんですね。
そしてまた予想通りの不味さに出会って、旅の風情は更に深まったりするわけですが、とにかく駅弁の味には裏切られたことがありません。
(2日ほど前に通った磐越自動車道の阿武隈高原サービスエリアのラーメンはひどく味が濃くて麺の量が少なく、思わず妻と二人で150円の丼飯を別に取りました。 <ラーメンライス>なんて多分学生の頃に大学の食堂で食べたことがあるだけです。 駅弁よりははるかにマシな味でした。) 

返答: コメント4通

『「どうせ不味いんだろうなあ・・・。」とは予測しながらも心のどこかで一縷の望みをかけていて、ついつい買ってしまうんですね。そしてまた予想通りの不味さに出会って、旅の風情は更に深まったりするわけですが』のくだりを読んでいて、駅弁をモチーフにした短編漫画『夜行』を思い出しました。
(柳沼さんはこういうものはお読みにならないとは思いますが)泉昌之のデビュー作『かっこいいスキヤキ』の、たしか一番最初に掲載されています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594025773/higuchicom-22

ひぐち さんからの 2006/06/28 12:04 PM JST のコメント

柳沼様
お久しぶりです、お元気でしょうか?

私が子供の頃は、現在のようなコンビニもなく、お弁当屋もありませんでした。八王子の街に出かけると、帰りに駅弁(幕の内だったと思いますが)を買って、家に帰って食べるのが習慣になっていました。(母が家に帰って、食事の支度をするのが面倒だったんでしょうね!)

かすかに記憶の中にある、冷たくなったウインナーや、衣ばかりの肉の天ぷら(唐揚げ?)は、決して美味しくないのにとても懐かしい味です。時々、どうしても食べたくなりますが、現在八王子駅で売られている駅弁は全く別物!器や入っている具材が、「ちょっと似ている」と思えるのが、崎陽軒のシュウマイ弁当。衣ばっかりの肉の天ぷらが、子供の頃に食べた弁当を彷彿とさせます。

私の友達で、「喫茶店のナポリタンとか、「縁日の具が入っていない焼きそば」とか、決して美味しくないけど、食べたくなるもの」を、「まず上手い物」と呼んでいた奴がいました。駅弁はまさに「まず上手い物」の代表な気がします。

U猫 さんからの 2006/06/28 12:36 PM JST のコメント

そう言えば、もう長い間漫画を読んでいませんねえ。 本屋に行っても漫画コーナーには近寄りもしないし・・・。
それはそれとして、ひぐちさんほどではないにしても私も食物そのものも食物の話も好きでついつい話題がそっちの方へ偏ってしまいます。

U猫さん、ご無沙汰してます。
相変わらずお元気で病弱ですか?
私も縁日の焼きそばが好きです。 あれは「まず旨」ではなくて絶対的に旨いと思っています。
崎陽軒のシュウマイで、変なことを思い出しました。 昔、ロータスの本社(ボストン)から来た二人のアメリカ人と大阪に出張したときのことですが、崎陽軒のシュウマイを買って新幹線の中で食べました。
一人はアイルランド系、一人はインド系で、二人ともこの冷たくなっていて買ったことを後悔するようなシュウマイを大感激で食べていました。
その後、ボストンで彼らに会った時も彼らの話題はもっぱら新幹線の中で食べたシュウマイの味でした。 人の味覚は分かりませんねえ。 それとも、アメリカで食べるシュウマイはとんでもなくひどい味なんでしょうか?
と書いていて、ロータス本社の広報担当にボストンのラーメン屋に連れて行かれたことを思い出しました。
店の名前は<Goemon(五右衛門)>なんですが、アメリカ人が発音すると<ゴーモン>になります。 店の作りは場末のラーメン屋を明るく清潔にしたような安っぽい雰囲気で、日本人の感覚ではどこがオシャレなのかさっぱり理解できないのですがボストン辺りに住むITエリートやMIT、ハーバードなどの教師や学生などの溜まり場になっていました。
拷問というほどではないにしても、少しも美味しくないラーメンが1杯14ドルか15ドル、焼き餃子やシュウマイもあって、これもひどい味でした。 崎陽軒の冷たくなったシュウマイの方が格段に美味しかったかも知れません。
1年後にはこの店は潰れてました。 でも、マイケル・ブレーバーはなんで私をラーメン屋に招待したのか、いまだに不明です。 単に彼が行きたかっただけなのかも知れません。 店には当時のPC業界の有名人が何人も居ましたから。
(ラーメン屋近くの駐車場に車を止めたときに、マイケルは車のオーディオセットを全てはずしてトランクに仕舞いこみました。 私がびっくりしているものだから、「車の窓を壊して盗むヤツがいるから・・・。」と気まずそうに言い訳をしてました。)

Yaginuma さんからの 2006/06/28 02:25 PM JST のコメント

はじめまして。
「幸福弁当」、私は好きですよ。おいしいもん。ほんと、味覚って人によっていろいろなんですね。
私は大阪の「小鯛雀寿司」って、あんまりおいしくないと思ってます。
うまい駅弁にであったことないなんて、不思議〜。いっぱいありますよー。もっといっぱい駅弁を食べてみてね〜。

ちょうこ さんからの 2006/07/08 11:12 AM JST のコメント