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2007/11/22: "大井沢は大雪、東京はミシュラン流星群"
4日目の朝も雪で、積雪は50cmを超えてきました。
こうなれば、もう成り行きに任せる以外は無くて、ジンフィズのダブルロックでも飲みながらトロトロしているに限ります。
新聞を読めば懐かしい「マダガスカルのワオキツネザル」、そしてミシュラン流星群の話題。
グラフィックデザイナーの柴永文夫さんは私の恩人の一人で、就職したばかりの私にグラフィックデザインのこと、エディトリアルデザインのこと、写真のこと、その他諸々のことをとても親切に面白おかしく教えてくれたものです。 柴永さんのデザイン事務所には沢山の若いアシスタントたちが居て、彼らとの会話も楽しみの一つでした。
新聞を見れば「ラーメンはキツネザル」、そして玉村豊男氏。
柴永さんが、「ラーメンはマダガスカル島のワオキツネザルだなんて言ってる人が居て、すごく面白いよ。」と言いながら渡してくれたのが、自分がデザインを担当した「くりま No.8」(文芸春秋 昭和57年3月)でした。 この号は「東京人の食」を特集していて、巻末には「<くりま>が選んだ東京のラーメン屋 102軒」なんてのも出ていて、今の有名ラーメン屋、カリスマラーメン屋と比較するのも面白そうです。
柴永さんのオフィスを巣立った人たちは、エディトリアルデザインの分野で広く活躍していて、気が付けばあのミシュラン三ツ星鮨屋「すきやばし次郎 旬を握る」も、文春文庫の「B級グルメ」シリーズも柴永門下生のデザインです。
それはそれとして、ミシュラン流星群騒動。
三ツ星にランクされた店は予約殺到で嬉しい悲鳴を上げているとか。 何だかとても強い違和感を覚えます。
美味しい食事って何だろう・・・と考え込んでしまいます。 文春文庫じゃないけど、B級グルメであることこそ都会の食通の真髄のような気もしてるんだけどね。 自分の舌と足で探してこそ旨いもの、旨い店なんじゃないかなあ・・・。
食う方も食わせる方も等身大でそれなりに頑張れば、それでいいんじゃないんですか?