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2003/04/20: "カンボクと言う名のカンボク"

寒河江川は雪解けが支流や上流から流れ込んで、この3、4日は濁り水の大増水なんですが、それでも釣りをしている人がいます。 釣れる、釣れないは別にして、「花見」同様に私の理解を超える行動ではあります。
一生に一度、釣りができるのは今日だけ!とか、もう2度と寒河江川には来れないんだ!とか、親の遺言でとか、親の仇なんで・・・などというこちらの「理解を超える」理由があるんでしょう。
先日、増水した流れの真中で立ち往生している人が居て、ちょっと楽しみに双眼鏡で見物していたのですが、しばらく動かないので目を離した隙に岸まで戻ってしまっていました。 よく見たら知り合いの中西さんでした。
安心したような、期待を裏切られたような・・・。
ちゃんと流されていれば、今後3年間は話題の中心になれたはずなんですが、そいう意味でも少し残念な気がしています。
そう言えば、デジカメ、携帯電話、その他諸々のフルスペックで泳いだ人もいましたねえ。 熊井さんじゃなかった?
大橋さんも釣り竿を持って、背泳ぎしてたし。
今年も頑張って欲しいものです。
(数年前までは、私もガイドが凍りつく島牧で、荒波に向かって延々とダブルハンドロッドを振り回したりしていたんですが、あれも理解を超えていますね。 今でもやるか?と言われたら・・・やるんでしょうね。)

で、カンボクという名の潅木があるんです。 知りませんでした。
大井沢ではあちらこちらの庭先に秋になるとルビー色の房状の実をつける潅木が植えてあります。
あまりにも美味しそうな実なので、ひとつ失敬して口にいれたら、その味たるや超一級のまずさでした。
元郵便局長の奥さんにその話をしたら、「ああ、あれはカンボクだ。 実はひどい味でギャラ(むくどり)も食わね。」とのことでした。
カンボク? 村の皆さんも「カンボクだ。」と断言します。
この辺りでは唐松を「ラクヨウ」と呼びます。 落葉針葉樹の頭二文字とってそのように呼んでいるのでしょう。
「カンボク」もその流れに乗った呼び名かな?と思いながら半信半疑でいたのですが、福島の姉のところに有った図鑑を見たら、ちゃんと「カンボク」が載っていました。
「肝木」と書きます。 「実は不味く誰も食べないため、冬になっても残っている・・・」などと記載されています。
広辞苑によれば、「スイカズラ科の落葉潅木。 ブナ帯以高の山地に生える・・・材は削って楊枝とする。」んだそうです。
ただ、なぜ「肝」という字が使われているかの説明はありません。
と言うことで、これからは何のわだかまりもなく「カンボク」を見ることが出来ます。 夏になると、アジサイのような白い花を枝いっぱいにつけます。

10日ほど前からイカルチドリの鳴き声がうるさいほどになっています。
昨日から細かな雨が降り続いていて、残雪が霧に覆われています。