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2008/12/01: "大井沢に来て7年"
軒下から庭先に続くキツネの足跡は、吉太郎さんのブドウ畑から速雄さんちの横を抜けて、山の方へ消えています。
ちょうど7年前の12月1日に私と妻は大井沢に引っ越してきました。
珍しく雪の遅い年で、私たちの引越し当日も雪は全く有りませんでしたが、冷え込んでガランとした室内には梱包したままの引越し荷物が山になっているばかりで、足元から突き抜ける寒さと圧迫するような冬空の暗さがひどく心細かったのを覚えています。
真冬でも暖房らしい暖房をしなくても半袖のTシャツ一枚で過ごせる東京のど真ん中からの移住ですから、頭の中では分かっていたつもりでも、さすがにその極端な落差には戸惑いました。
8年目に入って、もうすっかり大井沢での生活にも慣れたか・・・慣れはしましたが、正直のところ、まだまだ六本木の自宅に戻るとホッとくつろげる面も残っています。 あの生ぬるくて埃っぽく、排気ガスたっぷりの空気でさえも心地よく感じたりします。
もっとも、東京で会う友人、知人たちは私の顔を見ては「どこの田舎オヤジかと思った。」などと言いますけどね。